鎌田 幸二(かまだ こうじ)氏は、京都の五条坂に育ち、漆黒の宇宙を器の中に封じ込めたような「天目釉(てんもくゆう)」の第一人者として知られる陶芸家です。
人間国宝・清水卯一氏に師事し、伝統的な天目技法に独自の解釈を加えたその作品は、卓越した轆轤(ろくろ)技術による端正なフォルムと、光の加減で幾万もの星が瞬くような神秘的な釉調(ゆうちょう)が特徴。人智を超えた自然の偶然が生み出す「油滴(ゆてき)」や「耀変(ようへん)」の美しさは、手にした者を遥か彼方の銀河へと誘うような、静謐で格調高い魅力を放っています。
土と炎、そして釉薬が織りなす極限の美を追求し続ける、現代京焼の巨匠が生み出す至高の逸品です。