相馬焼は、福島県浪江町の大堀地区で生産されている陶器で、国の伝統的工芸品に指定されています。その歴史は江戸時代まで遡り、300年以上の歴史を持つ焼き物です。「相馬焼」という名称は、相馬藩の保護を受けて発展したことに由来しますが、現在は産地名である「大堀」を冠して「大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)」と呼ばれることが一般的です。

産地
福島県浪江町
器の種類 
  • 陶器
主な特徴
走り駒の絵
相馬藩の「御神馬」に由来する、躍動感のある「走り駒」の絵が手描きで描かれます。これは、武運長久や家内安全を願う縁起の良い図柄とされ、力強く生き生きとした筆致が特徴です。
青ひび(貫入)
青磁釉がかけられた器の表面全体に、細かなヒビ(貫入)が入っているのが特徴です。これは、焼きあがった器が冷める過程で、粘土と釉薬の収縮率の違いによって生じる現象です。この貫入が入る際に「ピーン」という澄んだ音が聞こえることがあり、この音は「うつくしまの音30景」にも選ばれています。
二重焼(ふたえやき)
内側と外側の器が二重になった独特の構造です。この技法は、熟練の職人によって一つひとつ手作りされており、内側の器と外側の器の間に空気の層ができることで、熱いものを入れても手に熱さが伝わりにくく、保温性にも優れています。
窯元(主に過去にお取り扱いした作品の窯元を掲載)
相馬焼について詳しく説明しているサイト (外部サイトに遷移します)