信楽焼 | 陶酔庵 -tousuian-

信楽焼（しがらきやき）は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる陶器で、日本の「六古窯」の一つに数えられる、1000年以上の歴史を持つ伝統的な焼き物です。
茶器や食器（湯呑み、マグカップ、鉢、プレートなど）、花器、傘立て、手洗い鉢、ガーデニング用品、建築用タイル、さらにはアート作品など、幅広い用途の製品が作られています。
信楽焼は、その素朴な美しさと実用性から、現代の暮らしにもなじむ焼き物として愛され続けています。

産地

滋賀県甲賀市信楽町

器の種類 種類ごとの説明 器の種類の説明 陶磁器とは、陶器と磁器の総称で、粘土や陶石を成形し焼いた焼き物です。 一般的には、土器、陶器、炻器（せっき）、磁器の4種類に分けられます。 土器 陶磁器の最古の形態で、素焼きの器物です。可塑性に富む粘土を原料とし、縄文式、弥生式、土師器、須恵器などが挙げられます。 陶器 粘土（陶土）を主原料とし、比較的低い温度（900～1200℃程度）で焼成されます。吸水性があり、ぽってりとした温かみのある風合いが特徴です。 磁器 陶石（長石や珪石などの石を粉砕したもの）を主原料とし、高温（1300℃以上）で焼成されます。吸水性がなく、硬く、叩くと金属のような澄んだ音がし、透光性があるのが特徴です。 炻器（せっき） 陶器と磁器の中間的な性質を持ち、陶土より鉄分を多く含む粘土を使用し、比較的高い温度で焼成されます。吸水性が低く硬質ですが、透光性はありません。

陶器

主な特徴

素朴な土の風合い: 信楽の良質な陶土を活かした、ざらりとした手触りや土の粒子感が残る自然な表情が最大の魅力です。
「火色（ひいろ）」と「焦げ（灰かぶり）」: 焼成時に炎によって生じる、ほのかな赤色や赤褐色系のグラデーションを「火色」と呼びます。また、登り窯などで薪の灰が器に積もり、黒褐色に発色する部分を「焦げ（灰かぶり）」といい、これらが独特の景色（窯あじ）を生み出します。
自然釉（ビードロ釉）: 窯の中で薪の灰が器に降りかかり、高温で溶けてガラス状になったものが「自然釉（ビードロ釉）」と呼ばれ、青緑色や黄緑色の美しいガラス質になります。
耐火性と粗い土質: 信楽の土は耐火性に優れ、粗い土質のため、大物や肉厚のものを造るのに適しています。

窯元（主に過去にお取り扱いした作品の窯元を掲載）