李朝陶磁器(りちょうとうじき)は、朝鮮王朝時代(李氏朝鮮時代、1392年〜1910年)に朝鮮半島で作られた陶磁器の総称です。この時代の陶磁器は、装飾的な美しさよりも、素朴さ、簡素さ、清らかさといった独自の美意識で世界的に高く評価されています。
これは、儒教を国教とし、華美を嫌った当時の社会思想を反映しています。

産地
朝鮮半島
器の種類 
  • 陶器
  • 磁器
主な特徴
分青沙器(ふんせいさき/粉引・三島)
灰色の素地の上に白い土を薄く化粧掛けし、その上から透明な釉薬をかけて焼成します。
白磁(はくじ)
不純物の少ない良質の胎土(粘土)を使用し、透明な釉薬をかけて焼成します。
染付(そめつけ)
白磁の素地の上に、**呉須(ごす)**と呼ばれるコバルト顔料で絵柄を描き、その上から釉薬をかけて焼成します。