楽山焼(らくざんやき)は、島根県松江市で焼かれる陶器であり、広くは出雲焼(いずもやき)を代表する窯元、特に茶陶(茶の湯の道具)を指します。
その歴史は松江藩の御用窯としての格式と、稀代の茶人として知られる松平不昧公(まつだいら ふまいこう)の美意識によって形作られてきました。

産地
島根県
器の種類 
  • 陶器
主な特徴
茶陶中心
抹茶碗、水指、香合などの茶道具が製品の中心です。
伊羅保写し
鉄分を多く含む土味と、藁灰などを主成分とする釉薬により、焼成後に淡い山吹色や柿色に発色する伊羅保釉(いらぼゆう)を用いた作品が代表的です。
刷毛目(はけめ)
器の表面に白い化粧土を刷毛で塗り付け、独特の模様を出す刷毛目の技法も特徴的です。
高麗・李朝写し
朝鮮半島の高麗茶碗や李朝茶碗を写した、素朴ながらも洗練されたフォルムの茶碗が名品として知られています。