波佐見焼 | 陶酔庵 -tousuian-

波佐見焼（はさみやき）は、長崎県東彼杵郡波佐見町で生産される陶磁器です。400年以上の歴史を持ちながらも、現代の食卓に合うモダンなデザインと、日常使いしやすい丈夫さ、そして手頃な価格帯で近年注目を集めています。

産地

長崎県東彼杵郡波佐見町

器の種類 種類ごとの説明 器の種類の説明 陶磁器とは、陶器と磁器の総称で、粘土や陶石を成形し焼いた焼き物です。 一般的には、土器、陶器、炻器（せっき）、磁器の4種類に分けられます。 土器 陶磁器の最古の形態で、素焼きの器物です。可塑性に富む粘土を原料とし、縄文式、弥生式、土師器、須恵器などが挙げられます。 陶器 粘土（陶土）を主原料とし、比較的低い温度（900～1200℃程度）で焼成されます。吸水性があり、ぽってりとした温かみのある風合いが特徴です。 磁器 陶石（長石や珪石などの石を粉砕したもの）を主原料とし、高温（1300℃以上）で焼成されます。吸水性がなく、硬く、叩くと金属のような澄んだ音がし、透光性があるのが特徴です。 炻器（せっき） 陶器と磁器の中間的な性質を持ち、陶土より鉄分を多く含む粘土を使用し、比較的高い温度で焼成されます。吸水性が低く硬質ですが、透光性はありません。

磁器

主な特徴

日用食器としての実用性: 「くらわんか碗」に代表されるように、古くから庶民の暮らしに寄り添う日常使いの器として発展してきました。丈夫で使いやすく、手入れがしやすいのが魅力です。
白磁の美しさと染付: 透明感のある白い磁肌に、呉須（藍色）で絵付けされた繊細な染付が特徴です。シンプルでありながらも飽きのこないデザインが多く見られます。
大量生産と分業制: 波佐見町では、陶土を作る陶土屋、生地を作る生地屋、型を作る型屋、窯元、絵付け職人など、工程ごとに専門の会社や職人が分業することで、効率的な大量生産を可能にしています。これにより、高品質な製品を比較的安価に提供できるのが強みです。
時代のニーズに対応: 伝統を守りつつも、常に新しい技術やデザインを取り入れ、現代のライフスタイルに合ったモダンな器を提案しています。シンプルなものから個性的なものまで、幅広いデザインの器が揃っています。

波佐見焼について詳しく説明しているサイト（外部サイトに遷移します）