小石原焼(こいしわらやき)は、福岡県朝倉郡東峰村小石原地区で作られる陶器です。約350年以上の歴史を持つ民陶(生活雑器)として発展し、特にろくろを回しながら施す幾何学的な文様が特徴です。
1975年に、陶磁器として日本で初めて国の伝統的工芸品に指定されました。

産地
福岡県朝倉郡東峰村小石原地区
器の種類 
  • 陶器
  • 磁器
主な特徴
代表的な装飾技法
これらの技法は、器の表面に施した**化粧土(白土)**の上から描かれ、土の持つ温かさと模様の力強さが魅力です。
  • 飛び鉋(とびかんな) 化粧土をかけた器をろくろに乗せ回転させながら、湾曲した刃先のかんなを当てて、規則正しい連続した削り跡で模様を生み出す技法。
  • 刷毛目(はけめ) 化粧土を塗った直後に、ろくろを回転させながら刷毛を当てて、放射状や渦巻き状の模様をつける技法。
  • 櫛目(くしめ) 先端が複数の歯に分かれた櫛状の道具を当て、波状線などの模様をつける技法。
  • 指描(ゆびかき) ろくろを回しながら、化粧土にで直接描いて模様をつける技法。
釉薬・焼成の技法
  • 流し掛け・打掛け 釉薬をひしゃくや柄杓で等間隔に流したり、浴びせかけたりして装飾する技法です。
  • 生(なま)がけ 素焼きを行わず、乾燥させた素地(素焼き前の器)に直接釉薬をかけて本焼きする方法。これにより、ざらつきが残る土の素朴な質感と、釉薬の透明感が調和した肌合いが生まれます。
窯元(主に過去にお取り扱いした作品の窯元を掲載)