小石原焼(こいしわらやき)は、福岡県朝倉郡東峰村小石原地区で作られる陶器です。約350年以上の歴史を持つ民陶(生活雑器)として発展し、特にろくろを回しながら施す幾何学的な文様が特徴です。
1975年に、陶磁器として日本で初めて国の伝統的工芸品に指定されました。
- 産地
- 福岡県朝倉郡東峰村小石原地区
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器の種類 器の種類の説明
陶磁器とは、陶器と磁器の総称で、粘土や陶石を成形し焼いた焼き物です。
一般的には、土器、陶器、炻器(せっき)、磁器の4種類に分けられます。- 土器
- 陶磁器の最古の形態で、素焼きの器物です。可塑性に富む粘土を原料とし、縄文式、弥生式、土師器、須恵器などが挙げられます。
- 陶器
- 粘土(陶土)を主原料とし、比較的低い温度(900~1200℃程度)で焼成されます。吸水性があり、ぽってりとした温かみのある風合いが特徴です。
- 磁器
- 陶石(長石や珪石などの石を粉砕したもの)を主原料とし、高温(1300℃以上)で焼成されます。吸水性がなく、硬く、叩くと金属のような澄んだ音がし、透光性があるのが特徴です。
- 炻器(せっき)
- 陶器と磁器の中間的な性質を持ち、陶土より鉄分を多く含む粘土を使用し、比較的高い温度で焼成されます。吸水性が低く硬質ですが、透光性はありません。
- 陶器
- 磁器
- 主な特徴
- 代表的な装飾技法
- これらの技法は、器の表面に施した**化粧土(白土)**の上から描かれ、土の持つ温かさと模様の力強さが魅力です。
- 飛び鉋(とびかんな) 化粧土をかけた器をろくろに乗せ回転させながら、湾曲した刃先のかんなを当てて、規則正しい連続した削り跡で模様を生み出す技法。
- 刷毛目(はけめ) 化粧土を塗った直後に、ろくろを回転させながら刷毛を当てて、放射状や渦巻き状の模様をつける技法。
- 櫛目(くしめ) 先端が複数の歯に分かれた櫛状の道具を当て、波状線などの模様をつける技法。
- 指描(ゆびかき) ろくろを回しながら、化粧土に指で直接描いて模様をつける技法。
- 釉薬・焼成の技法
- 流し掛け・打掛け 釉薬をひしゃくや柄杓で等間隔に流したり、浴びせかけたりして装飾する技法です。
- 生(なま)がけ 素焼きを行わず、乾燥させた素地(素焼き前の器)に直接釉薬をかけて本焼きする方法。これにより、ざらつきが残る土の素朴な質感と、釉薬の透明感が調和した肌合いが生まれます。
- 窯元(主に過去にお取り扱いした作品の窯元を掲載)
その他の焼きものの種類
- あ行
- 有田焼(ありたやき) - 佐賀県
- 伊賀焼(いがやき) - 三重県
- 伊万里焼(いまりやき) - 佐賀県
- 色絵磁器(いろえじき) - 石川県佐賀県
- 越前焼(えちぜんやき) - 福井県
- 大樋焼(おおひやき) - 石川県
- 織部焼(おりべやき) - 岐阜県
- か行
- 笠間焼(かさまやき) - 茨城県
- 唐津焼(からつやき) - 佐賀県
- 京焼・清水焼(きょうやき・きよみずやき) - 京都府
- 九谷焼(くたにやき) - 石川県
- 小石原焼(こいしわらやき) - 福岡県
- 高麗陶磁(こうらいとうじ) - 韓国
- さ行
- 薩摩焼(さつまやき) - 鹿児島県
- 信楽焼(しがらきやき) - 滋賀県
- 志野焼(しのやき) - 岐阜県
- 吸坂焼(すいさかやき) - 石川県
- 瀬戸焼(せとやき) - 愛知県
- 相馬焼(そうまやき) - 福島県
- た行
- 高取焼(たかとりやき) - 福岡県
- 丹波焼(たんばやき) - 兵庫県
- 津軽烏城焼(つがるうじょうやき) - 青森県
- 壺屋焼(つぼややき) - 沖縄県
- 常滑焼(とこなめやき) - 愛知県
- 砥部焼(とべやき) - 愛媛県
- は行
- 萩焼(はぎやき) - 山口県
- 波佐見焼(はさみやき) - 長崎県
- 平戸焼(現:三川内焼)(ひらどやき げん:みかわちやき) - 長崎県
- 備前焼(びぜんやき) - 岡山県
- ま行
- 眞葛焼(まくずやき) - 神奈川県
- 益子焼(ましこやき) - 栃木県
- 美濃焼(みのやき) - 岐阜県
- 妙高焼(みょうこうやき) - 新潟県
- や行
- 温泉津焼(ゆのつやき) - 島根県
- ら行
- 楽山焼(出雲焼)(らくざんやき) - 島根県
- 楽焼(らくやき) - 京都府
- 李朝陶磁器(りちょうとうじき) - 韓国
- わ行
- 輪島塗(わじまぬり) - 石川県